Googleが推奨するHagakure(ハガクレ)とは?

Hagakure(ハガクレ)とはGoogleが推奨している、Google広告のアカウント構造のことを指します。

簡単に言うなら、シンプルなアカウント構造を作る事です。
シンプルなアカウント構造によって、以下のメリットが生まれます。

  • データが集約され、運用ロジックが最適化される。
  • 工数が減り、PDCA(分析改善)が早く回せる。

2013年位までは、一般的なリスティングのアカウント構成は、「1広告グループ1キーワード」といったマッチタイプごとに広告グループ分けるものでした。

2013年頃はHagakure(ハガクレ)の構成にしても、成果が思うように上がらなかったのですが、最近では素晴らしい成果が出るようになってきています。これはGoogle広告運用ロジックが進化しているためだと思われます。

目次

1広告グループ 1キーワードのメリット・デメリット

2013年まではリスティングのスタンダードだった1広告グループ1キーワードの、構成、メリット・デメリットをまずは説明します。

1広告グループ 1キーワードの構成

例えばワインを販売しているクライアントの場合、以下のようにキーワードは広告グループに振り分けます。

[ワイン 販売](完全一致)
ワイン 販売(部分一致)
[ワイン 格安](完全一致)
ワイン 格安(部分一致)

1広告グループ 1キーワードのメリット

  1. 広告グループでの入札を、そのままキーワードへの入札に反映可能。
  2. キーワードごとにランディングページを設定可能。
  3. キーワードごとに広告文を設定可能。

2に関しては現在のリスティングでは、キーワード単位でランディングページを変えられますが、当時はグループ単位での変更しかできませんでした。

1広告グループ 1キーワードのデメリット

  1. 広告グループ単位でのデータ取得が少ないため、Googleが広告運用ロジックが最適化されない。
  2. アカウント内で検索キーワードの衝突が生じてしまう。

1に関しては当時のGoogleの広告運用のロジックはお世辞にも良いとは言えない状況でしたので、2013年までは、1グループ1キーワードのやり方のほうが成果が出ている状態でした。

hagakure(ハガクレ)の構成

2013年以降、Googleの広告運用ロジックが格段とよくなり、広告運用者が手動で設定していく方法から、有用なデータを沢山集めてGoogleに最適化させたほうが成果が上がるようになりました。

その有用なデータを集めやすくするアカウント構成が、Hagakure(ハガクレ)です。

はじめてHagakureで構成する場合は、サイトのディレクトリ構造(カテゴリー)をそのまま反映することから始めることをオススメします。

そして、1つの広告グループに複数のマッチタイプを入れ、キーワードの多重登録を止めます。

例えば、ワイン 販売(完全一致)、ワイン 販売(部分一致)でグループを分けていたものを、ワイン 販売という一つのグループにします。

このグループの中でワイン 販売(完全一致)、ワイン 販売(部分一致)を登録します。

ワイン 販売(完全一致)グループ
[ワイン 販売] 完全一致のマッチタイプ
ワイン 販売(部分一致)グループ
ワイン 販売 部分一致のマッチタイプ
ワイン 販売
[ワイン 販売] 完全一致のマッチタイプ
ワイン 販売 部分一致のマッチタイプ

上記のようにすることで、「ワイン 販売」と検索したユーザーには完全一致を表示させます。他方で「ワイン 販売 格安」と検索したユーザーには部分一致が自動で表示されるようになります。

「1広告グループ 1キーワード」の方法では、完全一致のキーワードで検索しても、完全一致と部分一致どちらにも引っかかる為衝突しあい、評価が高かい方が表示されていました。

そのため、部分一致キーワードで表示されるといったことも有るため、部分一致広告グループに「ワイン 販売」の完全一致で除外キーワード登録し衝突を防いでいました。

Hagakureの構成にすることで、衝突はなくなり除外キーワードの登録作業が不要になります。(工数の削減)

Hagakureにすることで成果は必ず上がるか?

残念ながらHagakureの構成にしても成果が必ず上がるわけではありません。成果の上がる可能性が高くなるだけです。

そのため過去のアカウント構成でも満足行く結果が出ているクライアント様もいらっしゃいます。もともとグループがそこまで多くない、ニッチな商材を扱っているクライアン様がこの傾向にあります。

Hagakureは今まで運用者が手動で調整していたものを、Google側が自動化しやすくするアカウント構成にすることです。そのため運用者にはメリットしかありませんが、成果の出ない(悪くなる)ことがあることを覚えておいてください。

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