Googleアナリティクス(gtag.js)とGoogleタグマネージャーを利用しクロスドメイントラッキングを行う方法を記載します。
クロスドメイントラッキングが必要ケース
本体サイトのWebとCV地点となるフォームのドメインが異なる場合や、本体サイトと商品サイトが異なるドメインのケースの場合、クロスドメイントラッキングが必要になります。
クロスドメイントラッキングを行わない場合、正しい参照元を測定できなくなり、リソースの投下先を見誤ってしまう恐れがあります。
クロスドメイントラッキングを施工することで、異なるドメインのサイトたちを一つのサイトと見なすことができ、導線をキチンと測定することが可能になります。
Googleタグマネージャ側の設定方法
1 Googleタグマネージャーにアクセスし、変数を作成します。
2 ユーザー定義変数を選択します。
変数タイプはGoogleアナリティクスタイプを選択します。
変数名は任意の名前で構いません。
3 GoogleアナリティクスのトラッキングIDを入力します。
UA-XXXXXX-XX となっている部分をUAから最後まで入力します。
4 詳細設定 > 設定するフィールド >フィールド名 「allowLinker」を選択します。
5 値は「true」を入力します。
詳細設定 > クロスドメイントラッキングを選択します。
自動リンクドメインに、クロスドメイントラッキングを希望するドメインを記入します。ドメイン同士を半角のカンマで区切ります。
区切り文字としてハッシュを使用と、フォームをデコレートは False を選択します。
例えば、www.example.biz と sample.com の2つのドメインをクロスドメインする場合は以下のように記入します。
保存ボタンを押して、変数を保存します。
7 タグを選択します。
8 新規作成をクリックします。
Googleアナリティクスタグを選択します。
9 Googleアナリティクス設定部分で先程作成したユーザー定義変数を選択します。
Googleアナリティクス側の設定方法
設定 > プロパティ > トラッキング情報 > 参照元除外リスト
参照元の除外を追加します。
先程Googleタグマネージャーでも入力したドメインを入力します。ドメインはひとつずつ入力していきます。
設定 > ビュー > フィルタ設定
フィルタ名は任意のものを記入します。フィルタの種類はカスタムを選択し、詳細を選択します。
フィールドAは、「ホスト名」を選択し(.*)を記入します。
フィールドBは、「リクエストURI」を選択し、(.*)を記入します。
出力先は、「リクエストURI」を選択し、「$A1$B1」を記入します。
まとめ
本体のドメインと、CV地点のドメインが異なるにも関わらず、クロスドメイントラッキングを行っていない場合、正確な導線が把握出来ません。広告運用と正確な解析はセットになっていないと、広告効果を最大化することは出来ません。ぜひクロスドメイントラッキングを設定してみてください。